はじめに
医師という言葉に私たちが抱くイメージは多様です。
ある人は病を治す技術に優れた医師を、
ある人は患者の心に寄り添う診療する医師を、
思い浮かべるかもしれません。
では「名医」とは、次世代は、どんな医師を呼ぶのか?
私たちは、偉人の知恵から、3つの質問と向き合うことで、
一人一人が名医への意味付けできるような問いを考えました。
1)名医とは何か?
有名人であること? 神の手をもつこと? 第一人者であること?
どのように憶えられたいか。
ドラッカーは、十三歳のとき、宗教の先生に、何によって憶えられたいかね?と尋ねられた。誰も答えられなかった。すると、今答えられると思って聞いたわけではない。でも50歳になっても答えられなければ、人生を無駄に過ごしたことになるよと言った。「運の良い人は、私の宗教の先生が問いかけてくれたように、この問いを人生の早い時期に問いかけてもらい、一生を通じて自らに問い続けていくことができる」と言う。あなたは、どのような「名医」として憶えられたいですか?

2)何に集中するか?
小医は病を癒し、中医は人を癒し、大医は国を癒す
全てを担う医師、または専門の医師か。
中国の六朝時代に書かれた陳延之の著書『小品方』には、次のような言葉があります。
「小医は病を癒し、中医は人を癒し、大医は国を癒す」この言葉は、医療の本質を三つの視点で捉えています。小医は目の前の患者の病気を治療する役割、中医はその患者を取り巻く家庭や社会環境全体を整える役割、そして大医は社会や国家そのものを健康に導く役割を担うとされています。AI時代において、あなたは何に集中することが、最も人と社会に貢献でき、ワクワクしますか?

3)何を廃棄をするか?
経営をするか? 検査をするか? 医療をするか?
地域包括ケアと多職種連携の時代
スティーブ・ジョブズはこう言いました。「この地上で過ごせる時間には限りがあります。本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、二つか三つくらいしかないのです。」医師としても、すべてを完璧にこなすことは不可能です。だからこそ、「何をやらないか」「何を手放すか」を考えることが大切です。名医になるには、捨てる勇気が必要です。それが次世代の名医に重要な考え方です。あなたが強みを伸ばし、弱みを無力化するために廃棄すべきことは?また組むべき相手とは?

おわりに
すべての領域に通じた医師は理想的ですが、
それだけが「名医」の条件ではありません。
それぞれの分野で自分の専門性を活かし、
患者や社会、地球に貢献する医師もまた、
「名医」として尊敬されるべき存在です。

ただ、本当の名医は、
患者を癒し、社会を支え、地球を守る
この三つの役割を果たしたいと願う方ではないでしょうか。
しかし、それを一人で実現するのは難しい挑戦です。
だからこそ、アースクリニックが存在します。
地球医として活動することは、患者を癒し、社会を支え、
そして地球そのものを守る取り組みです。
それは、「ちきゅうの健康。わたしたちの健康。」
という私たちの理念に直結しています。

アースクリニックのネットワークを通じて、
三つの役割を無理なく果たす環境を整え、
一人ひとりの力を超えた共創が可能になります。
この取り組みを通じて、人も、地球も、社会も、
より良い未来を築く基盤を創り上げていきます。
私たちは、そんな医師を「冥医」と呼びたいと考えています。
この新たな医療の形を共に実現していきましょう。